本研究は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の死亡率が全国平均の2倍以上と高い北海道において、保護者と医療・福祉従事者双方に知識を普及させ、SIDS死亡率の抑制を図ることである。2014年に札幌市で開催したSIDSオープンフォーラムでは、参加者の約半数が一般市民および学生であり、参加者の大多数が「期待通り」もしくはそれ以上の満足度であった。一方、この5年余りでICT(情報通信技術)を取り巻く環境は一変し、各世帯のPC保有率よりスマートフォンの保有率が上回った。こうした環境の変化を踏まて、よりタイムリーに正確な情報を、保護者に提供していくシステムを作ることが今後の課題である。
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