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2017 年度 実績報告書

アレルギーの子どもと家族を支える地域ケア体制の課題と看護職間のパートナーシップ

研究課題

研究課題/領域番号 26861933
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山口 知香枝  名古屋市立大学, 看護学部, 講師 (70514066)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードアレルギー / 家族 / 多職種 / 協働 / 育児支援
研究実績の概要

まず,インタビューを行う際に使用する質問紙を開発し,信頼性妥当性を確認した。その結果,子どものドメイン12項目,親のドメイン31項目,計43項目に質問項目を精選し,Japanese Culturally Modified Version of the Childhood Atopic Dermatitis Impact Scale (JCMV-CADIS)を開発した。本尺度では,子どもの側面で2因子“子どもの症状”“活動制限とふるまい”,親の側面で5因子“対社会的要因によって起こる思い”“子どもの症状に伴って起こる思い”“家族と社会機能”“ケアの煩雑さ”“日常生活管理の工夫”が抽出された。その後,アトピー性皮膚炎の子どもの家族に起こりうる影響のすべてを知るために,Scoping Reviewを行った。
その上で,アレルギーの子どもを育てる養育者に対して,現在活用しているサポートの果たす役割と効果についてアンケートとインタビューを併用して実施した。現段階で分かっている結果は,未就学の子どもの養育者にとっては,保育園や幼稚園からのサポートの重要性が示唆された。その他,レストランのメニューや様々な食品のアレルギー表示を頼りにしているという結果もあり,社会的な取り組みの重要性が示唆された。
今後は,養育者へのインタビューをさらに集積するとともに,アレルギー疾患の子どもや家族に関わる専門職者等にもインタビューを行い,支援内容や他職種との連携協働の実際を明らかにしていくことが課題である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] The family impact of childhood atopic dermatitis: Scoping review2018

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi Chikae、Sasaki Kumiko、Asano Midori
    • 雑誌名

      NursingPlus Open

      巻: 4 ページ: 1~7

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.npls.2017.11.001

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] SDMに基づく小児アレルギー看護実践ガイドライン開発に関する研究 -看護師の専門性に関する職種や施設の違いによる比較検討-2017

    • 著者名/発表者名
      山口知香枝,山田知子,石井真,喜多里衣,浅野みどり
    • 学会等名
      日本小児看護学会第27回学術集会
  • [学会発表] SDMに基づく小児アレルギー看護実践ガイドライン開発に関する研究:デルファイ調査による開発過程2017

    • 著者名/発表者名
      浅野みどり,山田知子,山口知香枝,石井真,喜多里衣
    • 学会等名
      日本小児看護学会第27回学術集会
  • [学会発表] Shared Decision Makingに基づく小児アレルギー看護実践項目とコアとなる要素の明確化に向けた質的調査2017

    • 著者名/発表者名
      山田知子,石井真,山口知香枝,喜多里衣,浅野みどり
    • 学会等名
      第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
  • [学会発表] SDMに基づく小児アレルギー看護実践ガイドライン開発-デルファイ調査における自由記載内容の分析-2017

    • 著者名/発表者名
      石井真,山田知子,山口知香枝,喜多里衣,浅野みどり
    • 学会等名
      第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会

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公開日: 2018-12-17  

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