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2017 年度 実績報告書

“女性を中心としたケア”の文化的背景を踏まえた助産師のケア評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861939
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

飯田 真理子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (90438854)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード尺度開発 / 助産ケア / 助産師 / 女性中心のケア / インドネシア
研究実績の概要

本研究の目的は、“女性を中心としたケア”の文化的背景を踏まえた助産師のケア評価尺度の開発とその妥当性と信頼性の検討を行うことである。看護および助産学領域において、ケアの受け手側からの評価はもちろんのこと、ケア提供者側が自らのケアを振り返ることは看護の質の向上につながると考えられる。また、“女性を中心としたケア”の文化的背景を考慮し、様々な文化において比較することは“女性を中心としたケア”の概念の発展に寄与すると考える。
最終年度の平成29年度は、本研究のフィールドであるインドネシアにおいて、インドネシア人の助産師5名に対してインタビューを行った。この調査では、助産師が様々な文化的・社会的背景を持つ対象の女性をどのように理解し、関係を築く際に何を意識している等について調査を行った。インタビューにて得られたデータは現在分析中である。
また、インドネシアの女性が助産師もしくは伝統的産婆のいずれかのケアを受ける際に影響する要因は何かを明らかにすることを目的に既存の“女性を中心としたケア”尺度を用いて371名に調査を行った。決定要因としては、女性の背景、“女性を中心としたケア”の認識、ケアの満足度、妊婦健診時のケア、家族の後押し、伝統的な考えであることが明らかとなった。
さらに、日本においては、妊婦健診を通じて妊婦が認識する“女性を中心としたケア”とマタニティーブルーズおよび産後うつ病との関連を検討した。その結果、女性のメンタルヘルスと妊娠中の“女性を中心としたケア”の認識には関連がみられるという結果であった。
様々な対象に“女性を中心としたケア”の認識の調査を行い、ケア提供側の調査も行った。これらの結果をもとに、今後は尺度の項目を修正・精選していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Women's choice of maternal healthcare in Parung, West Java, Indonesia: Midwife versus traditional birth attendant2018

    • 著者名/発表者名
      Yenita Agus, Shigeko Horiuchi, Mariko Iida
    • 雑誌名

      Women and Birth

      巻: - ページ: -

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.wombi.2018.01.007

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 妊婦健診の“女性を中心としたケア”の認識とマタニティーブルーズおよび産後うつ病との関連2018

    • 著者名/発表者名
      飯田真理子、堀内成子、永森久美子
    • 雑誌名

      母性衛生

      巻: 59(1) ページ: 81-89

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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