研究課題/領域番号 |
26861940
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
新福 洋子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (00633421)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / 助産学 / 国際協働 / 妊娠期教育 / アフリカ / タンザニア / アクションリサーチ / ボトムアップ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、タンザニア農村部の妊産婦の健康を促進するために、市民参加型のアクションリサーチを通して、先行研究で開発した妊娠期教育プログラムを拡大する地域ボトムアップ体制を構築することである。 本年度は、平成25年度に先行研究として実施した妊娠期教育プログラムのフォローアップスタディを実施した。教育プログラムを受けた妊婦とその家族に対し、1)家族との話し合いによる出産準備を行ったか、2)出産を医療施設で行ったか、3)出産施設を選んだ理由、に関する質問紙を英語で作成し、スワヒリ語に翻訳し、275名から回答を得た。現在データ入力を終了し、データ整理と確認の段階にある。 データ収集の際に、研究のコーディネーター役であるタンザニア人助産師と、次年度のインタビューについて話し合い、実施に向けた相談を続けている。 本研究はタンザニアのNational Institute of Medical Research (NIMR)、Tanzania Commission for Science and Technology (COSTECH)の承認を得て、タンザニア人助産師との協働で、リクルートに於ける自律性や匿名性等の一般的な研究倫理的配慮に加え、現地のルール、文化に則した方法で実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に則してデータ収集の実施を行うことができた。そのために必要な書類の提出や承認の取得等の準備、調整も順調に行うことができた。次年度の計画実施のための調整も進めている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度のステークホルダーに対するインタビューは、アクセスの難しい村のリーダーや伝統的産婆を対象に実施するため、事前の調整が重要である。引き続き現地の研究協力者とコミュニケーションを続ける。同時に、インタビューに必要なインタビューガイドの作成、翻訳の作業を進める。
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