研究課題/領域番号 |
26861941
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
山田 咲樹子 東京女子医科大学, 看護学部, 臨床講師 (20723191)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 小児看護 / 継続教育研修プログラム / 院内研修プログラム |
研究実績の概要 |
今年度は、前年度までの研究結果を統合して「小児看護領域における継続教育研修プログラム案」を作成した。 前年度までの調査では、看護師の学習ニーズや経験年数毎のニーズ、小児専門病院と大学病院や総合病院とのニーズの比較、新人の頃から小児看護を行ってきた看護師と、配転を機に小児看護を行うことになった看護師のニーズの比較などを行った。これらの結果を基に、①院内研修として教育を実施すべき項目②OJTを主体とした部署単位での勉強会で実施すべき項目③両方にあてはまる項目の3パターンに分けて学習項目を振り分けた。同時に、それらが看護協会の示すクリニカルラダーに応じてどこで学習することが望ましいかを検討し振り分け、小児看護における全体研修図案を作成した。 この研修図に関して、信頼性と妥当性を得るため、ワークショップを開催して検討した。ワークショップには、全国の小児看護専門看護師の中から大学病院や総合病院、地域の中核病院など様々な医療施設で、教育担当や臨床スタッフなど様々な立場にあり院内教育に関心を示している8名を召集した。その中で、臨床で必要となる学習項目の追加や、クリニカルラダーに応じた項目の見直し、研修案を実施するための具体的な行動案について検討を行い、研修図を完成させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研修案を作成することが今年度の目的であり、進捗は順調であった。研修案が完成した後に、研究代表者が所属する施設での研修実施可能性が出たため、研修を実際に行った評価までを研究報告として残すことを考えている。また、研修図の公表に関して、学会発表や論文発表まで行いたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研修を実際に行った結果を評価すること、学会における公表とともにテーマセッションにおける議論も予定しており、研修図がさらに洗練されたものになることを目指す。また学会での公表と同時に論文として投稿を行うことを計画する。
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次年度使用額が生じた理由 |
論文の投稿を次年度に行うこととしたこと、学会発表において研究成果を公表すること、新たな学会により最新の知見を獲得して研修案をより洗練させることを計画したため。
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次年度使用額の使用計画 |
主に論文投稿費用と学会参加費、研修実施にかかる諸経費として使用する。また、学会発表や研究実施と評価にあたっては、研究協力者を依頼しているため、それらの学会参加費や諸経費にもあてる予定である。
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