研究課題/領域番号 |
26861948
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
光永 憲香 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30431597)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 看護師 / 初回入院 / 心理・社会的介入 |
研究実績の概要 |
これまで、研究者らによって、統合失調症をはじめとする精神病性障害の患者に対し、看護師による心理・社会的なプログラムの開発を目的に研究を実施し、その結果、プログラム実施について、その安全性と実施可能性が確認できた。また、対象者の満足度も大きかった。本研究の目的は、その心理・社会的なプログラムをより普及されるよう初回入院の患者に対象を特化し、現場の看護師が実施できるような心理・社会的介入プログラムを開発することである。看護師が早期支援である心理・社会的介入プログラムを実践できることで、医師や心理士のマンパワー不足を補い、より多くの患者へ質の高い精神科医療を提供できる。また、再入院率の低下など、医療費削減の効果も考えている。平成26年度は、この実施してきたプログラムを、看護師が現場で実践できるよう修正することに費やした。その理由としては、最近の研究において、千葉大の小松先生らの研究により、訪問看護においての早期介入の効果が実証されたことや再発予防だけでなく、認知行動療法、就労支援までを組み込んだ介入の効果が実証されたことで(米国精神医学会がPsychiatric Services in Advance誌にて発表:2015など)、これまで実施してきたプログラムのみでは、効果が現れにくい可能性が考えられた。よって、本年度は、情報収集をはじめ、現場の看護師とのディスカッションを重ね、プログラム修正を実施した。これは、時間はかかるが効果のあるプログラムを実施するためには、必要なことだと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
これまでの研究で実施してきた心理・社会的支援プログラムを、看護師が現場で実践できるようプログラムを修正することが必要になった。その理由としては、最近の研究において、千葉大の小松先生らの研究により、訪問看護においての早期介入の効果が実証されたことや再発予防だけでなく、認知行動療法、就労支援までを組み込んだ介入の効果が実証されたことで(米国精神医学会がPsychiatric Services in Advance誌にて発表:2015など)、これまで実施してきたプログラムのみでは、患者への効果が現れにくい可能性が考えられた。よって、本年度は、情報収集をはじめ、現場の看護師とのディスカッションを重ね、プログラム修正を実施した。そのため、実際に患者にプログラムを実施するところまでは達成できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、実施する心理・社会的プログラムについて、効果的なプログラムになるよう修正をおこなってきた。現在、現場の看護師とのディスカッションを重ね、また、学会報告や研究報告などから、効果あるプログラムを整理している。この作業を本年度も重ね、プログラムを完成させて、現場の看護師への教育と実際の患者へのプログラム実施をしていきたい。また、その前後での患者の効果測定とともに、看護師にもインタビューを重ね、看護師の実施しやすいプログラムへと修正していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度は、それまでの研究で実施してきた心理・社会的プログラムが、現場で実施できるよう、また、最近の国内外の研究報告により少しでも患者への効果の高いプログラムにするべく、修正を重ねてきた。そのため、予定していた計画よりも遅れており、患者へのプログラムの実施まで至らなかった。なので、予定していたプログラムを実施する際の予算は、使用していない。
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次年度使用額の使用計画 |
今後、患者に実施する心理・社会的プログラムの修正が完成することで、それを患者に実施する際、看護師に教育する際に人件費や謝金など必要となる。プログラムは、看護師が手軽に持ち運べるようアイパッドでのプログラム作成を考えており、そのため物品費なども必要となる。また、学会での情報収集や途中成果報告などもできればと考えている。
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