下痢症状と有意な関連が認められた項目は,座位保持能力,栄養剤の形態,液状栄養剤使用者の1時間当たりの注入量であった.下痢症状のある者は,そうでない者に比べて1時間当たりの注入量が少なく,注入速度をゆっくりにすることによる下痢症状の改善が難しいことが推察された.また,下痢していない者は,半固形栄養剤の使用者が多かったことから,下痢症状の改善に半固形栄養剤を用いることが有効であることが確認された.さらに,下痢症状は,座位保持能力が低いこととの関連が認められ,身体機能が排便に影響していることが示唆された.
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