研究課題/領域番号 |
26861965
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
小林 薫 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10563538)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 転倒 / 敏捷性 / 地域在住高齢者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、転倒による新規要介護認定者の発生予防を目的とした易転倒者スクリーニング手法の考案とその臨床的応用である。従来の転倒評価法は、下肢筋力やバランスに焦点を当てているが、対象とする母集団の違いからスクリーニングとしての精度にバラツキがみられる。また、高価な機器を用いることや測定内容が複雑で理解しにくいことが問題視されている。この問題に対して、機器等を用いることがなく、誰でも、どこでも、理解しやすい評価法を考案し、易転倒者を早期に発見し、その後の適切な介入によって転倒予防につなげていくことを目的とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地域在住高齢者78名の測定がすでに終了し、データ解析を進めている。また、計画していた内容の解析結果の一部をすでに学会発表しており、学術誌に論文も採択されている。
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今後の研究の推進方策 |
構造方程式モデリング(structural equation modeling:SEM)を用いた新しい転倒概念モデルの作成を今後進めていく予定である。平成26年度の研究で得られたデータおよび転倒に関する先行研究をもとに構造方程式モデリングを行う。使用ソフトウェアはAMOS20(SPSS社)である。仮説モデルの適合度等によって最終的な修正モデルを構築する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
備品等や学会旅費等の差額が未使用分として残った。
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次年度使用額の使用計画 |
測定に必要な備品は揃っており、新規の機器購入等の予定はない。今後、学会での成果発表のための旅費等や消耗品費が必要となる。
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