復職をめざす休職中のうつ病患者を対象として症状対処に焦点をあてた心理教育プログラムを作成し、再発予防に関する自己効力感への効果を検討した。 プログラムはディスカッション形式で、参加者は、週1回のセッションを半年間繰り返し受講した。プログラム参加者7名のうち、中断者3名を除く4名に対して効果測定を行った。自己効力感については、4名全員が半年間の測定毎に上下しながらも、介入前よりも最終クール後は向上していた。作成したプログラムについて一定の効果はあったと考えられるが、復職支援における教育的介入は、個々の事情を把握しながら、同様の内容を繰り返し実施することが必要であることが示唆された。
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