本研究の目的は、圧切り替え機能付きクッションを用い、座位で生じた褥瘡の治癒と心身機能(認知機能、関節可動域、筋肉質量)を検証することである。対象者は、調査協力を承諾した4施設中研究対象者が3名であった(介入群2名、対照群1名)。調査依頼施設である4施設で日常的に車いすを使用する高齢者を対象に褥瘡の有無とケア内容の実態調査を行った。症例数が少ない要因として、生活行動により殿部の負担が軽減されていたこと、また、研究対象となった介護老人保健施設では、軽度d1が発生した場合、直ちに処置、及び臥床時間を減少し、殿部の負担を軽減していたと考えられる。
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