研究課題/領域番号 |
26861981
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
時田 礼子 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (70554608)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 保健師 / 精神障害者 / 予防 / 個別支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域で生活する精神障害者及び家族の生活の質の向上のため、市町村の福祉部門に所属する保健師の精神保健福祉活動における予防的対応を念頭に置いた個別支援評価指標開発に向けて項目原案を作成することである。 保健師の分散配置が進み、福祉部門で精神保健福祉活動を行うことも増え、所属部署や経験年数に関わらず、保健師本来の予防的対応を念頭に置いた精神保健福祉活動を実施できることが重要と考える。筆者は過去2年間、保健部門の保健師による精神保健活動における個別支援の実態を明らかにする研究に取り組んできた。その先行研究を活かし、市町村の福祉部門の保健師の予防的対応を念頭に置いた個別支援評価指標の項目原案を作成することができると考える。 本研究は3つの調査により構成される。本年度は初年度として調査1に取り組んだ。調査1では、市町村の福祉部門の保健師による精神保健福祉活動における個別支援の実態の把握を目的としている。方法として、国内外の文献および先行研究の知見の整理を行うとともに、本研究に関連する学術集会等に積極的に参加し、本研究に関連する意見交換や情報収集を行った。また、調査自治体を選定するにあたっての情報収集も行った。 次年度は、調査1を引き続き実施する。調査1の終了後に、調査2に取り組む。調査2では、調査1で明らかになった実態と、筆者の先行研究で明らかになった保健部門の保健師による精神保健福祉活動における個別支援の実態とを比較し、同質性、異質性に着目しながら整理し、福祉部門の特徴をふまえた、福祉部門に所属する保健師の予防的対応を念頭に置いた個別支援評価指標の項目素案を作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の目的としては、平成26年度中に、調査1のインタビュー調査や参加観察を始める予定であった。しかし調査自治体の選定がなかなか進まず、インタビュー調査に至らず、文献検討と情報収集にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画・方法は変更しない。次年度は調査1を引き続き実施し、調査1の終了後に、調査2に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、インタビュー調査に伴う旅費の支出が予定よりも下回ったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は調査1及び調査2のインタビュー調査のための旅費の支出が、増加することが見込まれる。。調査に伴い、データ整理補助やテープ起こし等に関わる費用の増加が見込まれる。よって、次年度使用額も含め、予定通りの遂行が見込まれる。
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