研究課題/領域番号 |
26861987
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
白谷 佳恵 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40724943)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 結核 / DOTS / 保健師 / 療養支援 / Patient centered care / COPD / posttraumatic growth / 卒煙 |
研究実績の概要 |
本年度は、昨年度の研究成果についての普及啓発、学術雑誌への公開のための執筆活動を行った。具体的には、公益財団法人結核予防会結核研究所研修において、研究成果を公表し全国の自治体保健師から意見を得る中で、結核療養者の経験として実践活動でも類似する内容を実感する等のコメントが得られた。今後、服薬直接監視下短期化学療法(DOTS)における療養支援により、治療面への効果だけでなく、療養者の生活及びQOLへも好ましい影響がもたらされることについて、引き続き普及啓発を図っていく必要がある。そのため学術雑誌への投稿を進め、広くDOTSの意義を発信していきたい。投稿作業においては、査読期間が半年以上かかったことから、研究デザインの難解さや考察の不十分さ等が推測できる。今後の研究においては、この点を考慮して計画を検討する必要がある。また国内自治体における療養支援の質的な差違を課題として実感した。療養支援の標準化についても普及啓発を進めていく必要があり、結核研究所と連携して取り組みたい。 他方、研究成果報告活動の中で、結核及びCOPD等の肺病予防のための卒煙対策の重要性が多方面から寄せられ、所属機関近郊の2エリアにおいて、卒煙のための普及啓発活動についても進めた。卒煙対策については、活動中に喫煙の有害性を認知したにもかかわらず、加熱式タバコに移行していく者も確認され、課題解決の複雑さを実感した。今後、肺の健康をめざし、より系統的に活動を発展させ貢献できるよう努める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学術雑誌への公開作業が遅れている。投稿において、査読期間が半年以上かかったことも要因ではあるが、初稿の投稿作業を完了できていない分析結果もあるため、可及的速やかに取り組む。
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今後の研究の推進方策 |
今後、服薬直接監視下短期化学療法(DOTS)における療養支援により、治療面への効果だけでなく、療養者の生活及びQOLへも好ましい影響がもたらされることについて、引き続き発信していく。また国内自治体における療養支援の標準化についても普及啓発を進めていく必要があり、結核研究所と連携して取り組みたい。 他方、結核及びCOPD等の肺病予防のために、系統的な卒煙活動を発展させ貢献できるよう努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
投稿作業が遅れており、執筆のための予算が執行されていない。 今後の計画として、現在査読後の修正論文の登録時の入稿料(30万円)、また定性的データの分析結果に関する論文の英文校閲料(10万円)及び入稿料(30万円)を充当していく。
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