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2014 年度 実施状況報告書

小離島の男性高齢者の性差を活かした生きがい就労による介護予防活動

研究課題

研究課題/領域番号 26861991
研究機関沖縄県立看護大学

研究代表者

山口 初代  沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70647007)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード生きがい就労 / 介護予防 / 小離島 / 高齢者 / 生活の質(QOL) / 地域活動 / 民泊事業
研究実績の概要

本研究の目的は、生計就労を軸とした社会システムにおいて組織活動と生産活動に馴染んできた男性高齢者の性差を活かし、生きがい就労を介護予防活動につなげることである。平成26年度の研究実施計画は、課題把握、組織づくり、介護予防活動の企画であった。
研究対象とする小離島A島では、高齢化率45.9%で限界集落に向かうなか、生きがい就労(民泊事業)が試みられている。そこで、平成26年度は、民泊事業による介護予防の効果を縦断的に検証するため、A島在住の65歳以上の全高齢者320人を対象に、ベースラインデータを収集した。調査項目は、民泊事業への参加の実態(民泊事業への参加の有無、民泊事業への役割の有無)と生活満足度であり、性別・年齢別の比較検討を行った。有効回答者は、235人(73.4%)であり、男性が110名、女性が125名であり、年齢は、65~74歳は67名、75~79歳は48名、80~84歳は64名、85歳以上は56名であった。民泊事業への参加の実態として、民泊事業への参加有は、男性9名、女性15名であり、そのうち、民泊事業への役割有は、男性3名、女性3名であり、いずれも性別との関係において有意差はみられなかった。年齢との関係においても有意差はみられなかったが、年齢構成は、65~74歳は8名、75~79歳は4名、80~84歳は10名、85歳以上は2名であり、80~84歳の占める割合が多かった。生活満足度は、性別との関係において、‘満足群’が女性に多く、年齢との関係においては、有意差はみられなかった。民泊事業への参加の実態と生活満足度との関係において、民泊事業への参加の有無、民泊事業への役割の有無は有意差はみられなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

生きがい就労による介護予防の効果を縦断的に検証するため、A島在住の全高齢者へ拡大したベースラインデータの収集・分析を行っているため。

今後の研究の推進方策

民泊事業に参加している男性高齢者9事例に、高齢者が生きがい就労について捉えた課題(民泊事業で今後も続けてみたいこと、民泊事業において問題なのでやめたいこと、民泊事業において今後試してみたいこと)について、半構造化した面接調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

ベースラインデータの分析が遅れを生じ、その後の面接調査に要する旅費の使用が無かったため。

次年度使用額の使用計画

高齢者が生きがい就労について捉えた課題についての面接調査の旅費に使用する計画である。

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公開日: 2016-06-01  

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