研究課題/領域番号 |
26861994
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
望月 由紀子 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (70440253)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 職場環境 / 産業看護職 / 抑うつ労働者 / アセスメントの特徴 |
研究実績の概要 |
本研究目的である「抑うつ労働者に対する職場環境の調整にかかわる視点を明らかにして、アセスメントツールを開発する」ために、今年度は、抑うつ労働者に対する産業看護職の職場環境の調整に関わるアセスメント特徴を明らかにするため、文献検討とインタビュー調査を実施を計画した。インタビュー対象者には書面及び口頭で研究の目的、方法などを説明し、署名により研究参加の同意を得た。インタビューにより抑うつ労働者との面談場面で、産業看護職は、どのような情報をどのような目的で聞いて分析しているかを話してもらった。これを逐語録に起こし、質的帰納的にデータの分析を実施している。 対象の属性は、産業看護職がA地域の事業場で常勤雇用で勤務する経験年数3年以上の産業看護職13名であった。対象者は産業看護職の経験が8年~25年であり、平均経験年数は18.9年であった。産業保健体制は、専属産業医が在籍している事業場が5施設、嘱託産業医の事業場が6施設であった。現在、データの分析を行っているところである。現時点での分析結果から、産業看護職は、職場環境とストレス要因の両側面を総合的に把握してアセスメントしていることが明らかになっている。 今後は、分析を深めて結果を洗練するとともに、インタビュー結果と文献検討の結果を統合して調査票を検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
産業看護職を対象に実施したインタビュー調査と文献検討の分析が、現在分析途中の段階であるため。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、平成26年度から分析してきたインタビューデータ、文献検討の結果を統合して、質問紙票を検討することである。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在分析段階である研究結果をまとめて調査票を作成する必要があるため。
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次年度使用額の使用計画 |
H27年度は、分析結果をもとに調査票を作成して自記式質問紙調査を実施する。
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