研究実績の概要 |
平成29年度は、再度平成26年度質問紙調査対象施設に対して調査依頼し協力を依頼し、4事業所から協力を得ることができた。これまでの衛生環境調査から6事業所における衛生環境の実態が明らかになった。環境の汚染の評価にはATP+AMP拭き取り検査器(キッコーマンルミテスターPD-20)を使用した。測定箇所は、従業員や利用者が接触する機会が多いと考えられる高頻度接触表面とした。測定箇所は、経時的に測定する30箇所、清掃前後を測定する25箇所とした。1.経時的測定箇所で、平均値が5000RLUを超えている箇所は、フロントテーブル(チェックアウト前:5916 RLU, チェックイン前:4229 RLU, チェックイン後:2814 RLU)、エレベーター内側ボタン(チェックアウト前:12358RLU, チェックイン前:5964 RLU, チェックイン後:4434RLU)、階段手すり1(チェックアウト前:4430RLU, チェックイン前:5768 RLU, チェックイン後:5183RLU)、6020RLU)、従業員用エレベーター内側ボタン(チェックアウト前:5350RLU, チェックイン前:6931 RLU, チェックイン後:5505RLU)従業員エレベーター外側ボタン(チェックアウト前:13264RLU, チェックイン前:7374 RLU, チェックイン後:5820RLU)など8箇所であった。 2.清掃前後測定箇所で、清掃後に平均値が5000RLUを超えている箇所は、客室洗面台蛇口(清掃前:11004RLU, 清掃後:7166 RLU)、食事会場テーブル(清掃前:9580 RLU, 清掃後:5081 RLU)、食事会場イス背(清掃前:9580 RLU, 清掃後:5081 RLU)などであった。 現状の環境整備では、従業員や利用者での交差感染のリスクがあることが示唆された。
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