新型インフルエンザ対策ガイドラインの認知は41.2%であり、予防対策を実施している施設は、38.6%であり低くかった。さらに衛生環境調査では、交叉感染リスクが高い箇所は、公共スペースでは、エレベータのボタン、トイレのドアノブ・蛇口など、従業員スペースでは、エレベータのボタンであった。衛生環境の整備状況としては、基本的には1日1回、トイレに関しては1日1~2回の清掃状況が多く、雑巾を用いた方法がとられていた。これらのことから、交叉感染リスクを軽減するために、清掃箇所および素材の違いによる清掃方法の選択の提案や、従業員に対して、交差感染リスクの高い高濃度接触箇所の意識付けのための教育が必要である。
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