申請者は、正常上皮細胞が隣接する癌原性変異細胞の存在を認識して積極的に排除することを発見し、EDAC (Epithelial Defense Against Cancer)と名付けた(Kajita et al., 2014 Nat. Commun.)。本申請ではEDAC現象を分子レベルで解明するため、EDACに中心的な役割を果たすfilaminに着目して、その制御因子を網羅的に探索した。その結果、正常細胞と変異細胞の混合培養時にfilaminへの結合量が増加するタンパク質を複数同定することに成功した。さらに、新たに報告されたEDAC関連因子とfilamin との相互作用も明らかにした。
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