本研究では高脂肪食負荷マウス(HFD群)と高脂肪食+プロバイオティクス(Lactobacillus brevis SBC8803)負荷マウス(Pro群)を用いて、プロバイオティクスの非アルコール性脂肪肝改善効果と、そのメカニズム解析を行うことで、プロバイオティクスの治療応用の可能性を探索した。Pro群においては28~33週の投与で、体重増加抑制の可能性が示唆された。しかし、さらなる長期投与ではHFD群、Pro群ともに体重低下が見られ、脂肪肝改善効果も個体によるばらつきが大きくなり、両群間で有意差を示す所見は認めなかった。今後は投与期間を短縮しての検討が必要である。
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