変形性関節症(OA)と非OAのヒト大腿骨頭から関節軟骨を採取し、その軟骨細胞から発現している遺伝子を、網羅的(24,460遺伝子)に解析・比較した。以前申請者が欧米人検体で得たデータと異なり、日本人ではOAにおいてIL1Bの発現の亢進はなかった。また日本人で以前報告されたOA関連3遺伝子に加え、新たにに未報告の19遺伝子が、日本人のOA関連遺伝子である可能性が示された。さらにOA軟骨細胞での遺伝子発現パターンは、日本人と欧米人で異なる可能性が示唆された。 OA発症に関わるMMP13のDNAメチル化を介した発現調節に関係する転写因子として、FOS、LEF1、CREB3L4が候補に挙がった。
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