低出生体重児は様々な障害の重要な要因で、生活習慣病の発症について懸念されている。本研究では、津波被災地の低出生体重児(172名)を対象に、身体的発育、発達などの観察研究と、子宮内環境について胎盤のエピゲノム変異を用いて評価することを目的とした。対照として正常体重児群(1352名)を登録した。質問票調査と医学的疾患情報を元に、出生体重とそれに関連する要因について検討した。次に、低出生体重児の胎盤細胞を用い、メチル化インプリントの解析を行った。その結果、低出生体重児の発生リスクとして、喫煙の影響が大きい事、胎盤では、およそ80%にメチル化インプリントの変異がある事を明らかにした。
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