研究課題/領域番号 |
26870040
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
社会福祉学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
千葉 宏毅 北里大学, 医学部, 助教 (90713587)
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研究協力者 |
守屋 利佳
小野沢 滋
田中 佑佳
伊藤 道哉
尾形 倫明
三澤 仁平
桵澤 邦男
森谷 就慶
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 在宅医療 / 訪問看護師 / エンドオブライフケア / 発話 / 在宅末期がん患者 / 家族介護者 / 不安 |
研究成果の概要 |
在宅末期がん患者とその家族介護者のエンドオブライフケアの質を高める会話構造、および説明のあり方に関する仮説生成を目的とした。熟練した訪問看護師による会話と説明の構造解明では、身体や症状の質問・確認を訪問直後10分程度で主に患者に対して行い、訪問20分以降、説明・情報提供は主に家族介護者に行っていた。訪問終了前は家族介護者に対し、制度やシステムの説明を安心をともなう表現で伝えていた。また家族介護者が持つ不安に対する訪問看護師の会話内容の一致が多いほど、家族介護者の不安が軽減され、患者死亡後も在宅療養に対する前向きな印象を持った。患者の在宅療養継続には家族介護者の不安への対応が必須である。
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自由記述の分野 |
社会医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者、家族介護者に対する訪問看護師の実際の発話を用いた研究はほとんどなく、実態を理解・解明する点において学術的な意義があると考える。また在宅で患者の介護を担う家族の不安に援助的な会話をもって対応することで、患者や家族の在宅療養生活の安寧につながる。これは患者の希望する場所での生活を支援しやすくなる可能性があり、人生の最終段階における患者の希望を実現するための重要かつ具体的な支援方法解明の1つとなると考える。同時にこの成果は、医療・介護の専門職教育に活用し発展させることが可能であるが、その教育的手法や方策に関する具体策については今後の課題である。
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