サブミクロンサイズの微粒子が規則配列したコロイド結晶は,フォトニック結晶や波長可変レーザなどの光エレクトロニクスにおける革新的な材料へ応用することが可能である.しかしながら,不純物粒子の結晶への取り込みが結晶性や機能性を低下させる主原因となっている.不純物に蛍光粒子を用いた本研究によって,コロイド結晶成長中の詳細な不純物分配過程が明らかとなった.特に,目的として定めた結晶方位と粒界が不純物分配に与える影響を定量的に示すことに成功した.これらはコロイド結晶成長中の不純物分配制御を大きく前進させる新しい知見である.
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