再生可能エネルギーや蓄電設備を接続した分散エネルギーシステムは多様な機器が複雑に連携するため,自律的な制御手法が必要不可欠であり,個々の構成要素をエージェントとみなしてマルチエージェントシステムとしてのマイクログリッド制御方式に期待が高まっている.本研究では,自律制御されたマイクログリッド間で電力を融通しあう仕組みとして,オークション型の協調方式を提案する.そして,分散エネルギーシステムの問題である不安定性に対し,生物システムにみられるヘテラルキー構造を採用することで,効率的かつ頑健なシステムを実現する.
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