分裂期における正確な染色体分配は適切な細胞増殖にとって必須である。申請者は染色体分配に機能する分子を同定してきた(EMBO J. 2011, Cancer Sci. 2013)。近年、核膜孔複合体構成因子は染色体分配に関与することがわかった。本研究は、染色体分配に関連する核膜孔複合体構成因子のスクリーニングを行った。構成因子であるRae1もしくはNup188との結合因子を関連分子として注目した。Flagタグを付加したNup188やRae1を安定発現するヒトHEK293細胞を樹立し、Flag抗体による免疫沈降を行った後、免疫沈降産物に含まれる分子をマススペクトロメトリーで同定し、機能解析した。
|