本研究では、ガスアトマイズ法を用いてアモルファス合金ナノワイヤーを長尺化、微細化、均一化するため、生成物であるワイヤーおよび粉体の形状や直径の分布に溶湯温度が及ぼす影響を調べた。線径と粒径は対数正規分布に従い、高温ではメディアン径が減少することを見出した。この対数正規分布は微細化の過程を反映しており、生成物のサイズ分布の評価基準とすることで、形成機構を明らかにすることが可能になった。さらに、これらの温度効果は、オーネゾルゲ数と呼ばれる無次元数によって類別できることが分かり、ナノワイヤーが主要生成物となるための温度条件の最適化に成功した。
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