研究課題
若手研究(B)
本研究では6回(計4カ月半)にわたる人類学的な現地調査でデータを収集し、現代インドのナーグプル市近郊の農村Uで反差別運動に取り組む仏教徒(元不可触民)組織SBSと、ナーグプル市を活動拠点とする仏教僧佐々井秀嶺の社会参加仏教を比較分析した。この分析を通じて、それぞれの「反差別(差別に抗する連帯の形成)」と「脱差別(差別から逃れる場所の創出)」の取り組みを考察し、ナーグプル市及び近郊農村において仏教徒が直面する関係的差別を克服する方策を明らかにした。
文化人類学