本研究の主な目的は個人識別ための死後画像における項目の確立である。全研究期間で40件の症例に生前・死後画像の評価を行った。この結果、骨に発生する骨島(bone island)が個人認識に有用である可能性が示唆された。 しかし、対象症例数が少なく大規模な症例数での検討ができていない事、御遺体の状態が保たれている症例が多く、火災や大地震など御遺体の損壊が激しい場合の検討ができなかった。このため今回の研究のみで十分な検討ができたとは言えないと考えられた。今後もデータを蓄積し、有用性を明らかにするとともに「全身CT撮影による個人情報の収集」が個人認識に役に立つかどうかの検討を続ける予定である。
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