本研究課題では,金属間化合物―金属酸化物―炭素間の相互作用に着目した触媒開発を行った. 電気化学測定により,白金鉛担持酸化チタン包埋カーボンナノファイバー(PtPb/TECNF)および,Pt/TECNF,Pt/C(市販触媒)について,0.5 Mエタノールの酸化活性を評価した.その結果,0.70 V vs. RHEにおける質量活性はPtPb/TECNFが最も高く,Pt/Cの約6倍の高い活性を示した.COストリッピング測定により,PtPb/TECNFは相互作用によるCO耐性の増加が示唆された.燃料電池試験ではPtPb/TECNFはPt/Cと比べて高い最大出力密度を示すことが明らかにした.
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