燃焼器内へ高速飛行体を突入させて強い衝撃波を生成し,燃焼反応を誘起する,またはデトネーションを開始する手法を実験的に検証した.デトネーション燃焼を駆動源とする高速飛行体射出機構を構築し,一段式ガス銃で1400 m/s,二段式ガス銃で2500 m/sの飛行体射出速度を得た.得られた高速飛行体を可燃性混合気中へ突入させ,燃焼波およびデトネーション波の発生を確認した.複数の燃焼モードが観測され,その発生条件を整理する2つの無次元パラメータを提案した.また燃料濃度の勾配がある場合には,飛行体近傍の燃料濃度がデトネーションの開始に重要であり,濃度勾配下においてもデトネーションを維持できることを示した.
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