研究実績の概要 |
平成28年度は、前年度に作成した論文第一稿の修正作業を行った。また、日本経済学会 2016年度春季大会とThe 6th Congress of the East Asian Association of Environmental and Resource Economicsで学会発表を行った。集めたコメントをもとに、論文のさらなる修正を行った。 具体的には、データ分析の結果として得られた「利他性」と資源ごみ分別行動の正の相関、相対的に所得が高いサンプル世帯の間での「不平等回避選好」と資源ごみ分別行動の正の相関という結果をよりよく解釈するための理論フレームワークを開発し、追記した。 これは、Andreoni (1989, 1990)による不純利他性(Impure altruism)モデルとCornes and Sandler (1984), Kotchen and Moore (2007)による不純公共財(Impure public goods)モデルを組み合わせたものとなった。 この修正を施した原稿を国際的な査読付き学術誌に投稿し、現在も査読結果を待っている段階である。
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