研究課題/領域番号 |
26870119
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物有機化学
腫瘍生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
稲岡 健ダニエル 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10623803)
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連携研究者 |
北 潔 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90134444)
原田 繁春 京都工芸繊維大学, 大学院工芸科学研究科, 教授 (80156504)
斎本 博之 鳥取大学, 大学院工学系研究科, 教授 (20186977)
本間 光貴 国立研究開発法人理化学研究所, ライフサイエンス技術基盤研究センター, チームリーダー (10466039)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 癌微小環境 / フマル酸呼吸 / ピリミジン生合成経路 / 新規薬剤標的 / ケミカルバイオロジー |
研究成果の概要 |
正常細胞は血液によって供給される前駆体又は酸素に依存する、順に、サルベージ経路と生合成経路をピリミジン源として用いる。大腸癌や膵臓癌等の固形系癌内部では血管新生が不完全な環境(微小環境)であるにも関わらず生存に必須なピリミジンを得ているが、その供給源は長年不明であった。本研究で、生化学・構造生物学・逆ケミカルバイオロジー手法を用いて癌微小環境では酸素呼吸からフマル酸呼吸へのスイッチングが行われ、このフマル酸呼吸はピリミジン生合成とNADHの再酸化を可能にしている事が明らかとなった。この事から、ピリミジン生合成経路の鍵酵素であるDHODHが新規薬剤標的として極めて有望である事を明らかにした。
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自由記述の分野 |
生化学
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