研究課題
若手研究(B)
本研究は、イスラームの少数派の一つであるイバード派を取り上げ、同派における法学派の形成と展開について考察したものである。研究を通じて、以下のことが明らかになった。すなわち、オマーンのイバード派の学者たちは、自派の法学説をイラクのイバード派から受け継いだのみならず、イスラーム世界各地に存在したイバード派共同体から、さらには時として他学派からも学説を採用した。そして10世紀半ばごろまでには、学派としての法体系を完成させた。
イスラム学