研究課題/領域番号 |
26870124
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉村 淳子 (小枝淳子) 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30549275)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 金融 / マクロ経済学 / 国際金融 / 非伝統的金融政策 / 政府債務 |
研究実績の概要 |
研究課題(ア)非伝統的金融緩和の効果:論文[1]をトップ・ジェネラル・ジャーナル(econometrica)に投稿した。その後3人のレファリーから詳細なレポートを受け取り、リバイズに取り組んでいる。中でも一人のレファリーからより踏み込んだ理論的な説明を求められたので、関連した文献サーベイ・理論モデルの構築に取り組んだ。理論モデルに関しては、筆者が育休中(2015年8月から2016年3月まで)に共著者が米国の大学に滞在し著名な経済学者から有意義なコメントを受け取ったので論文に反映させた。
研究課題(イ)国債とマクロ環境:マクロファイナンス・アプローチ:当初の計画以上に進んでいる。当初計画していた論文はapplied economicsに載った。さらに当初計画していなかった研究プロジェクトを26年度より始めた結果(詳細は26年度の研究実績の概要を参照されたい)、新たに論文を2本完成させた。そのうち一本は Monetary and economic studiesの載り、一本はJapan economic reviewに投稿した。
研究課題(ウ)ソブリン債務モデルの推計:当初の計画に従ってArellano(2008)のモデルを国別データを使って推計している。27年度の夏以降は産休・育休のため、研究課題(ウ)作業を一旦停止した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題(ア)トップ・ジェネラル・ジャーナルに投稿したことにより、コメントの対応に時間がかかっているが、論文の質は向上している。 研究課題(イ)については新しいプロジェクトの結果も出て、当初の計画以上に進んでいる。 研究課題(ウ)については、産休・育休の関係で作業を一旦停止したので、ドラフトはまだ完成していない。
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今後の研究の推進方策 |
【平成28年度】 研究課題(ア)については、27年度にeconometricaに投稿した結果、レファリーのコメントを受け取ったので、適宜論文をリバイズする。今年度中にリサブミットする予定である。研究課題(イ)については、この課題に関する最後の論文を現在Japan economic reviewに投稿中である。後者のリバイズを済ませリサブミットする予定である。研究課題(ウ)については、産休・育休中(2015年8月から2016年3月まで)は作業を停止した。適宜RAなどを雇って作業の効率化を図る予定である。
【平成29年度】 研究課題(ア)と(イ)については、仮に上記の査読付きジャーナルに載らなかった場合は、他のジャーナルに投稿する予定である。研究課題(ウ)については、ドラフトを完成させ、適宜大学・学会で報告を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
産休・育休を取得したので、当初予定していた出張ができなくなったこと。
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次年度使用額の使用計画 |
作業の効率アップのためRAを雇う。ゼロ歳児育児の関係で出張は簡単ではないが、最低限必要な出張は行う。
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