今般の助成を受けたことにより、これまでの調査結果について原文資料の整備・公開及びその分析の双方で重要な進展が得られた。原文資料については、アイマラ語原文の校訂・スペイン語および日本語への翻訳を進め、2015年度より原文対訳の公刊を開始することができた。また、分析についても、20世紀前半のアイマラ先住民運動についてのアイマラ語オーラルヒストリー資料がもつ独自の重要性について、日本及び現地ボリビア双方で学会発表を行い、併せて日本語論文の刊行を行った。また、アイマラ語資料の言語的重要性についてはアイマラ語へのスペイン語からの外来語の取り込みの独自性について分析を進め、国際シンポジウム発表を行った。
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