微生物によるアルカン生産の実用化には、アルカン生成に関わる酵素(AARとAD)の高活性化が必要である。本研究では、進化分子工学により2つの酵素の高活性化を目指した。そのためには、2つの酵素の活性を迅速、簡便に評価できる系の開発が必要である。ナイルレッドによるアルカン検出を利用したAD活性検出系の開発では、変異体間の活性の有意差を検出できず、新たな検出系の構築が必要となった。一方で、菌体内でのAARの生成量(AARの活性)を生物発光に変換し非破壊的に外部から評価できる系の開発に成功した。1000種以上に変異体AARの活性を同時に評価でき、進化分子工学によるAARの高活性化の準備が整った。
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