研究課題
若手研究(B)
本研究では、麻疹ウイルスベクターを利用して作出した高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)ワクチンの効果を検討した。カニクイザルに本ワクチンを接種した結果、 HPAIV抗原タンパク質(H5)に対する抗体が産生され、HPAIV感染後の発熱や呼吸器症状、およびウイルス排出が抑制された。さらに、本ワクチンは、麻疹抗体を保有する場合にもHPAIV抗原タンパク質に対する抗体産生を誘導した。以上の結果から、本ワクチンは、HPAIV感染後の発症防御に寄与するワクチン候補として有望であると考えられる。
ウイルス学