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2015 年度 実績報告書

統計的な表象理解を促す学習支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26870157
研究機関東京大学

研究代表者

大浦 弘樹  東京大学, 大学院情報学環, 特任助教 (90466871)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード学習支援システム / 統計教育
研究実績の概要

本研究の目的は、統計的な思考力の育成を目的とした、統計的な表象理解を促す学習支援システムを開発することである。平成27年度の研究計画として、1)システムの評価実践と2)学習活動デザインの理論構築の2つがあった。当年度ではまず、前年度に引き続きシステムの開発を行い、ユーザがアップロードしたデータに対してヒストグラムや箱ひげ図といった統計的表象を生成する機能の他、平均値や標準偏差といった代表値の計算、正規分布など指定した理論分布からサンプルデータを生成する機能を開発しWebに公開した。本システムは拡張性を考慮して機能別にモジュール化する設計となっており、今後新たな機能を追加できるだけなく、実装されている機能を組み合わせて探究シナリオを構成できる。次に、1)について、大学生を対象に本システムを使ってシミュレーション活動を伴う評価実験を行った。その結果、被験者が自ら生成した統計的表象を比較しながらデータの解釈に向けた会話が起きることが確認された。一方で、理論的な問いを意識したシミュレーションの条件設定や、複数の図を比較しながら解釈するプロセスにおいてより具体的な足場かけが必要であることも明らかになった。以上の結果から、2)について、学習者自らがデータの分析やシミュレーションを行えるテクノロジー環境に加え、複数条件の比較を通して統計的表象の理解を促進する足場かけのデザインが課題であることがわかった。今後の展望として、この課題の解決に向けた追加機能と学習活動のデザインを検討していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 統計的表象を伴う探究学習を支援するシステムの提案2015

    • 著者名/発表者名
      大浦 弘樹
    • 学会等名
      日本教育工学会 第31回全国大会 講演論文集
    • 発表場所
      電気通信大学(東京都、調布市)
    • 年月日
      2015-09-21 – 2015-09-23
  • [備考] 統計学習オンライン

    • URL

      http://stat.doscience.jp/

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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