ヤクタネゴヨウは、屋久島と種子島にのみ確認されている固有種である。ヤクタネゴヨウの現存する個体数は約2,300 個体と推定されており、絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。申請者は、樹木の生育に必要不可欠である外生菌根菌を4つのヤクタネゴヨウ林で調べ、Cenococcum geophilumやベニタケ科やイグチ科、シロソウメンタケ科などが高頻度で検出されたことを明らかにした。また、4つのヤクタネゴヨウ林分全体で253種の外生菌根菌が存在し、トガサワラだけでも204種以上の外生菌根菌が共生していると推定した。
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