今後の経済発展に伴う木材消費増大を抑制し低消費型の発展経路を検討するために、OECD加盟の33カ国およびBRIICSの6カ国を対象としたクラスター分析、判別分析、パネルデータ分析を行い、木材消費経路に影響する社会経済因子を検討した。 その結果、合板、木質ボード、紙・板紙では、経済水準と消費量との間に逆U字で示される環境クズネッツ曲線(EKC)の存在が確認された。経済発展に伴う消費量の飽和・減少傾向があると考えられる。また、人口密度の増加や都市化の進展は木材消費量の減少に寄与し、森林面積の拡大は木材消費量の増加に影響することが明らかになった。
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