本研究では四員環の芳香族化合物であるスクアラミドのみを主鎖とする高分子の合成および重合の制御を目指し、検討を行った。まず、塩基性条件下およびルイス酸存在下で重縮合を検討した結果、ルイス酸存在下では重合が進行しなかったのに対し、塩基性条件下では40℃の時に最もモノマーが消費して、オリゴマーが生成したことがGPC溶出曲線から明らかになった。しかし、重合機構の解明するためモデル反応では、目的とする化合物を得ることができなかった。この理由として目的とする化合物の安定性が低いことが考えられる。そこで、段階的な縮合反応で目的とするスクアラミド骨格のオリゴマーが得られるか検討している。
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