1、(インタビューデータの分析)国際学会での研究報告のため平成24から28年度までに実施した神奈川県内の地方議員、国会議員、政党関係者へのインタビュー調査(半構造化)を分析・考察した。主な質問項目は「ご自身の立候補に関して(立候補のきっかけ、支援者との関係など)」、「政党での候補者選定方法・過程について」、「女性の政治的過少代表性について」、「次回の統一地方選挙に向けた候補者選考について」、「選挙制度について」などである。調査協力者の性別、政党の類型ごとの特徴、政党組織の中央―地方レベルの違い、平成27年統一地方選挙前後の変化などの観点から比較・分析を行い、選挙区レベルでの政党による候補者リクルートメント過程の変容を考察した。 2、(政治塾に関するデータ収集と整理)政党による候補者リクルートメントについて多角的な分析を行うため、近年、相次いで開講されている政治塾に着目した。全国紙のデータベースや雑誌記事、書籍、政党、政治家個人のHPなどから情報を収集・整理し、リクルートメントモデルを用いて考察し、学会誌への投稿、学会報告等に活用した。 3、(文献収集)政党による候補者の公認に関する文献を収集した。特に、H29年7月実施の東京都議会議員選挙、同10月実施の衆議院議員総選挙については、新党結成の動きやその公認候補に関する情報を収集した。また、国際比較研究の準備として海外のリーダーシップ、地方政治、リクルートメントなどをテーマとする英語文献を収集した。
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