年齢,性別,病歴,位置情報等,個人に関連する情報を活用するビジネスが拡大している.データ連携によって新たな知識創出が期待されるが,プライバシの問題が懸念される.情報の有用性をできるだけ損なわずに匿名化を行う研究が,病院等の閉じた環境で管理されている少数の正確な項目から成るデータベースに対しては,国内外で盛んに行われている. 今後はユビキタスコンピューティングの進展により,1.多数の個人属性を含むデータベースの収集と共有,2.誤差を含む個人属性値の収集と共有,3.個人所有の端末が観測した個人属性値の収集と共有,が行われるようになると考えられ,この収集と共有を可能にする技術を提案する.
|