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2018 年度 実施状況報告書

中国の戸籍制度が農村から都市へ移住した子供たちの人的資本形成に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 26870206
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

山内 慎子  政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (50583374)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2020-03-31
キーワードmigration / children / human capital / China
研究実績の概要

農村から都市へ移住する安価な労働力は中国の急速な経済成長を支えてきた。しかしその裏で、親と共に都市へ移住した子供は差別を受け、学力の低下や健康の悪化が懸念されている。本研究では、中国の主要地域をカバーする独自のパネルデータ(Rural-Urban Migration in China (RUMiC))を使い、出稼ぎする親と共に都市へ移住した子供の人的資本(学力や健康状態)が、農村部にとどまる子供や都市部の子供と比べてどう異なるか、そしてその違いは経年変化するかを分析する。さらに、移住者のための各市の政策や民間の取り組みを評価分析し、有効な差別緩和策に関する政策的インプリケーションを導く。

平成30年度は中断していた研究が再開されたが、研究代表者の家庭の事情により研究に必要な時間が予定したほど確保できなかった。このため、本研究は平成31年度まで延長されることとなった。

限られた研究時間内ではあったが、共同研究者のXin Meng教授を招聘し、中国の主要都市における農村出身者に対するサービスの情報をコード化する方法について話し合った。また新しい年のデータが入手可能になったRUMiCデータの整備をさらに進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は平成28年度から研究代表者が産休・育休を取得したため、その間研究が中断されていた。平成30年度から元々の計画に沿って研究を進める予定であったが、家庭の事情により研究に必要な時間が予定したほど確保できなかった。このため、本研究は平成31年度まで延長されることとなった。

今後の研究の推進方策

今後は、中国の主要都市における農村出身者に対するサービスの情報をさらに収集・集約する。今年度話し合われたコード化の方法がすべての年の情報に対して適応できるか考察を続ける。

この作業の後に農村出身の子供たちの健康状態や教育水準が都市部出身の子供たちと比べてどうであるか、またその違いが上記の都市部におけるサービスの違いによって説明されるかについて実証研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は家庭の事情により研究に必要な時間が確保できなかった。このため本研究は延長され次年度に使用額が生じた。

平成31年度には中国の主要都市における農村出身者に対するサービスの情報を集約する。そして農村出身の子供たちの健康状態や教育水準が都市部出身の子供たちと比べてどうであるか、またその違いが上記の都市部におけるサービスの違いによって説明されるかについて実証研究を進める。共同研究者のXin Meng教授と連携して進めていくため、教授を招聘する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] Australian National University(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      Australian National University

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公開日: 2019-12-27  

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