研究課題
若手研究(B)
内耳蝸牛を満たす「内リンパ液」は、常に+80 mVの高電位を示し、内リンパ液高電位が失われると難聴が惹起される。この高電位は、内・外2層の上皮層から成る「血管条」の電位とイオン濃度動態に依存する。本研究によって、血管条イオン動態に関連する、104個のイオン輸送分子を同定した。さらに、生理実験及び、コンピュータ・シミュレーション解析の結果より、この高電位維持には、外層のナトリウムイオン輸送機構が重要である事が明らかとなった。
生理学一般 / 薬理学一般