消化管上皮の内腔圧受容とATP放出機構の解明

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26870214
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生理学一般; 消化器内科学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 三原 弘 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (00612623)
• 連携研究者: 西園 啓文 富山大学, 研究推進機構 研究推進総合支援センター, 助教 (10502289) ; 杉山 敏郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00196768) ; 富永 真琴 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90260041) ; 田渕 圭章 富山大学, 研究推進機構 研究推進総合支援センター, 教授 (20322109) ; 渡辺 志朗 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (00222406) ; 内田 邦敏 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (20581135) ; 小泉 修一 山梨大学, 総合研究部, 教授 (10280752)
• 研究協力者: Boudaka Ammar ; 山脇 秀元 ; 鈴木 庸弘 ; Muhammad Jibran Sualeh ; 小澤 豊美 ; 藤浪 斗 ; 安藤 孝将 ; 南條 宗八
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 消化管上皮 / 伸展刺激 / ATP放出 / TRPV4 / VNUT

研究成果の概要

国民の約15%が原因不明の慢性の腹痛を自覚し、胃腸内圧への過敏が原因の1つとされます。食道はTRPV4イオンチャネルで引っ張りを感じ、アデノシン三リン酸（ATP）輸送体（VNUT）で袋状になったATPを放出します。研究の結果、食道のみならず胃から直腸にTRPV4とVNUTがあり、引っ張りを含めたTRPV4刺激でVNUTを介してATPが放出されました。TRPV4を全身から除いたマウスは胃の動きが異常となり、ピロリ菌感染により、TRPV4が減少しました（遺伝子メチル化）。胃腸内で合成されるTRPV4活性化成分の定量化にも成功し、目に見えない腹痛を定量化できる可能性が出てきました。

自由記述の分野

消化器内科