高速観察可能な液中FM-AFMを用いて、固液界面で起こる結晶成長プロセスを原子スケールで捉え、そのメカニズムを解明することを目的とし、以下の成果を得た。①高速に動作する液中FM-AFMの立ち上げを行い、2sec/frameで観察できることを示した。②FM-AFMによる3次元力分布計測によるイオン結晶表面上の水和構造の可視化メカニズムを、シミュレーションと比較することによって明らかにした。③結晶成長プロセス観察の対象としフッ化バリウムを取り上げ、液中原子分解能観察が可能な溶液条件を明らかにした。④準安定形から安定形へと相転移するアセトアミノフェンの液中原子分解能観察条件を明らかにした。
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