オートファジーは細胞内の不要なタンパク質やオルガネラを自己分解する品質管理機構である。本研究では、植物由来アルカロイドであるテトランドリンによる、オートファジー経路を介した脂肪滴分解メカニズムの解析を行った。種々の解析により、本化合物がリソソームの機能に影響を与えることなく、オートファジー経路を阻害することや、オートファゴソームとリソソームの融合を司る因子を標的とする可能性が示唆された。さらに脂肪滴表面タンパク質であるペリリピンがオートファゴソームのマーカータンパク質であるLC3と共局在したことから、オートファジー経路による脂肪滴分解における脂肪滴表面タンパク質の潜在的な役割が示唆された。
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