研究課題
黙読単語課題(視覚) 脳磁図計測および行動評価を実施し、TD児17名、ASD児14名を対象に解析を行った。行動評価においては、両群間に顕著な差が認められないにも関わらず、ASD児は視覚言語処理に関連する局在において、TD児と比較して減衰した皮質活動および異なるLateralityを示すことが明らかとなったため、国際学会で報告し、現在論文報告の準備中である。単語試聴課題(聴覚) 脳磁図計測および行動評価を実施し、TD児17名、ASD児16名を対象に解析を行った。行動評価においては、両群間に顕著な差が認められないにも関わらず、ASD児は聴覚言語処理に関連する局在において、TD児と比べて減衰した皮質活動を示し、さらに特定の周波数帯域において異なるネットワークを示すことが明らかとなったため、現在論文報告の準備中である。視-聴覚同時提示課題(複合) 脳磁図計測および行動評価を実施し、TD7名、ASD児9名を対象に解析を実施中である。行動評価において、両群間に認知機能、言語理解機能に顕著な差が認められないが、その内TD児3名、ASD児4名において、言語理解機能とその他の評価項目との間に顕著なディスクレパンシーを認めた。そのため、視覚、聴覚の単一モダリティで、顕著な相違が認められた局在、および複合モダリティの処理に重要とされる局在を同定し、現在は皮質活動の解析を実施中である。
すべて 2016
すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)