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2016 年度 実績報告書

越境するパリ・モード―近代デザイン運動からみたポール・ポワレ

研究課題

研究課題/領域番号 26870359
研究機関神戸大学

研究代表者

朝倉 三枝  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (90508714)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード近代デザイン運動 / ポール・ポワレ / パリ・モード / 装飾芸術 / アール・デコ
研究実績の概要

本研究のテーマに基づき、本年度はまず、
1.平成28年度は9月にフランスで調査を行った。おもな訪問先は国立図書館、装飾美術館付属図書館、ガリエラ美術館で、ポワレが1911年に開校した少女のためのデザイン学校、エコール・マルティーヌと、その生徒たちのデザインを取り込んだ製品を制作・販売したインテリアショップ、アトリエ・マルティーヌに関する資料収集を行い、貴重な写真資料ならびに関連記事などを入手した。
2.これまでのポワレ研究の成果の一部を論文「アール・デコ展におけるモードとインテリア」にまとめ、「モードとインテリアの20世紀展」(平成28年9月~11月に開催、於:汐留電工ミュージアム)のカタログで発表した。その中で、衣服にとどまらず生活に関わるすべてのものを洗練された趣味で彩ろうとしたポワレの試みが、当時、ヨーロッパで多くの芸術家たちが影響を受けていたアーツ・アンド・クラフツ運動の思想に基づいた同時代的なものであることを指摘した上で、パリ・オートクチュールの黄金期を支えていた彼が異分野に進出したからこそ、20世紀初頭のフランスで他国に先駆け今日でいうところのライフスタイルブランドのはじまりが築かれたと結論づけた。
3.これまでの調査で得た資料を活用し、平成28年7月にはポワレと同時期に同じく本来の領域を乗り越え、モードの仕事を展開した漆作家ジャン・デュナンと画家の藤田嗣治についてそれぞれ発表を行い、20世紀初頭のパリ・モードの重層性と多様性を浮かび上がらせた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 藤田嗣治とパリ・モード―ルシュール社のためのテキスタイル・デザイン2016

    • 著者名/発表者名
      朝倉三枝
    • 学会等名
      デザイン史学研究会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2016-07-09
  • [学会発表] 漆と服飾―ジャン・デュナンとマダム・アニエスの協働2016

    • 著者名/発表者名
      朝倉三枝
    • 学会等名
      日仏美術学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2016-07-02
  • [図書] モードとインテリアの20世紀展2016

    • 著者名/発表者名
      朝倉三枝
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      美術出版社

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公開日: 2018-01-16  

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