以前我々は、脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の第1、18染色体上に、食塩負荷により促進されるSHRSPの脳卒中感受性を支配する遺伝子が存在することを明らかにした。本研究では、SHRSPとその祖先系統で脳卒中耐性を示すSHR、およびこれらの系統間で第1、18染色体の脳卒中感受性に関わる量的形質遺伝子座(QTL)を交換したダブルコンジェニック系統(Pr1_18、Rp1_18)を対象としてマイクロアレイによる網羅的遺伝発現解析を行い、有力な候補遺伝子の同定を試みた。また、当該染色体領域に存在するmiRNAの発現解析を行った。
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